今回は「咳が強い風邪をひいたときにどのお薬を選べばよいか?」をテーマにお話ししていきます。
「咳」と言っても「痰がらみの咳」なのか、「乾いた咳」なのか、「のどがイガイガすることによる咳」なのか、「長引いている咳なのか」といったように色々な咳があります。
原因を考え、病院に行く必要がある症状なのかも考えながら見ていきましょう。

咳は単純に止めればよいというものではありません。「咳」について考えてみましょう💡
そもそも「風邪」とは??
繰り返しになりますが、
3つの症状「鼻水」「咳」「のどの痛み」の3つの症状があれば典型的な風邪と言えます。
この場合は「細菌性」ではなく、「ウイルス性」であり自然に治る比較的軽症の急性上気道炎とされています。
もう少し詳しく書いている記事もご参考に。
今回は「咳」についてになりますので、まずは「咳がでる」ということについて考えてみましょう。
咳とは?
咳とは「気管支に入ってきた異物や分泌物を体の外に出す防御機能」です。
【咳のタイプによる分類】
- 乾いた咳(乾性咳):「コンコン」「ケホケホ」と表現される咳。咳止めの使用が考慮される症状。
- 痰がらみの咳(湿性咳):「ゴホゴホ」と表現される痰がらみの咳。「痰を体外に排出する」役目があるので、咳止め薬で咳を止めようとすると痰の排泄がうまくいかず肺炎が発症する可能性がありますので、咳止め薬の使用を避けます。
【症状の期間による分類】
- 急性の咳:発症後3週間以内
- 亜急性の咳:発症後3~8週間
- 遷延性の咳:発症後8週間以上
風邪による咳は「急性の咳」に分類されます。
咳が3週間以上続く場合は肺炎などの疾患が考えられますので受診してください。
3週間以上続く咳は受診!
今回該当するのは「風邪をひいたときの咳」の為、「急性の咳:発症後3週間以内の咳」に該当してきます。
薬の使用については自然に治る症状であるので、「咳で眠れない」など生活に支障が出ているケースで検討されます。
※気管支喘息の方は必ず受診をしてください。

長引く咳は受診💡
咳止めと言われる有効成分は?
【「咳止め」の有効成分】
- ジヒドロコデインリン酸塩
- デキストロメトルファン
- ノスカピン
これらは「中枢性鎮咳薬」と呼ばれている咳止めです。
これらと一緒に含まれている成分として、
- dl-メチルエフェドリン
- メトキシフェナミン
という「気管支拡張薬」と呼ばれるものが配合されていうものが多いです。
これまでと同じように「ルル」「ベンザブロック」「パブロン」の3種を見ていき、そのほか特徴のある商品を見ていきましょう。
咳止め薬による副作用
中枢性鎮咳薬(ジヒドロコデインリン酸塩、チぺピジン、ノスカピン)では眠気や便秘が出やすいです。
また、エフェドリンは動悸や血圧上昇を起こすこともあります。
などなど
ルルアタックCX
有効成分:イブプロフェン、ジヒドロコデインリン酸塩、ノスカピン、dl-メチルエフェドリン、カルボシステイン、グリチルリチン、クロルフェニラミン、無水カフェイン、ベンフォチアミン(ビタミンB1)
咳止め:ジヒドロコデインリン酸塩、ノスカピン
気管支拡張薬:dl-メチルエフェドリン
こちらはわかりやすい例ですね。咳止めに「ジヒドロコデインリン酸塩」「ノスカピン」と2種類配合されており、さらに気管支拡張薬に「dl-メチルエフェドリン」が配合されています。
このような配合が「咳症状」に特化したかぜ薬のオーソドックスなタイプになります。
解熱鎮痛薬に「イブプロフェン」、去痰薬に「カルボシステイン」としっかりした成分が配合されていることも特徴です。(成分量は少な目ですが。。。)
【ルルアタックCXプレミアム】
こちらは上位版で、有効成分の種類は変わりありませんが、有効成分の量が増えています。
と言っても増量になっているのは解熱鎮痛「イブプロフェン」、鼻水の成分「クロルフェニラミン」が増量になっているので咳の成分については変化がありません。
頭痛やのどの痛みが強い、鼻水を強く止めたい方におススメです。
鼻水の成分が増量されていますので、眠気には特に注意してください。
ベンザブロック咳止め錠
有効成分:ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン、ノスカピン、ブロムヘキシン、トラネキサム酸
咳止め:ジヒドロコデインリン酸塩、ノスカピン
気管支拡張薬:dl-メチルエフェドリン
ベンザブロックの総合感冒薬のシリーズでは「咳」をターゲットとしたラインナップはなく、こちらの「ベンザブロック咳止め錠」となります。(ベンザブロック:総合感冒薬の中にも咳止めは配合されています)
特徴としては解熱鎮痛薬、鼻水の成分を含まないことです。
咳止めの成分はしっかりと配合されており、のどの炎症に効果のある「トラネキサム酸」が配合されています。また、痰きりの成分「ブロムヘキシン」も配合されています。
咳、のどの症状が気になる方にはおススメです。
イブプロフェンを配合していないことから、12歳以上で服用が可能となっています。
パブロンセレクトCv
有効成分:ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン、アンブロキソール、キキョウ乾燥エキス末、オウヒ乾燥エキス、イブプロフェン、クロルフェニラミン、リボフラビン(ビタミンB2)
咳止め:ジヒドロコデインリン酸塩
気管支拡張薬:dl-メチルエフェドリン
こちらのお薬は「咳止め」と言われる成分は1種類ですが、痰きりの成分「アンブロキソール」「キキョウ乾燥エキス末」「オウヒ乾燥エキス」が配合されているので、痰がらみの咳に特化している印象です。
痰が絡む咳の方におススメのお薬ですね。
その他に特徴的なお薬
【アスクロン】
総合感冒薬ではないですが、気管支拡張薬「メトキシフェナミン」が配合されいているお薬です。
メトキシフェナミンの効果により、ぜーぜーする咳への効能効果が記載されています。
また8歳から服用することができます。
【ベンザブロックトローチ】(のどの症状編でも紹介)
有効成分:デキストロメトルファン、グアヤコールスルホン酸、CPC(セチルピリジウム塩化物)
こちらも3つの成分が配合されているトローチです。
・咳止め:デキストロメトルファン
・去痰:グアヤコールスルホン酸
・殺菌・消毒:CPC
「咳止め」が配合されているトローチです。
トローチではありますが、のど・咳止めの薬を飲むのではなく、口の中で溶かして服用する薬、といったところです。
まとめ
以上、咳止めに特化したかぜ薬についてみてきました。
まとめると、
商品名 | 特徴 |
ルルアタックCXプレミアム | 鎮痛・抗炎症成分:イブプロフェンが医療用と同じ200㎎/回配合。鼻水の成分で眠気が出やすい。 |
ベンザブロック咳止め錠 | 抗炎症成分:トラネキサム酸配合。解熱鎮痛薬、鼻水の成分を含んでいない。 |
パブロンセレクトCv | 去痰成分「アンブロキソール」「キキョウ乾燥エキス末」「オウヒ乾燥エキス」が配合されているので、痰がらみの咳に特化。 |
こんなところでしょうか。
「咳の風邪かな?」と思った方は是非参考にしていただけると嬉しいです。

種類が多いので、店頭で選ぶ際は薬剤師、登録販売者にご相談を💡

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