気温が上がってくると外出の機会が増えてきますよね。
汗をかくことで「あせも」。。。虫に刺されて「かゆい」。。。
そんな季節になってきました。
そんなときの強い味方が「リンデロンVs」外用剤!
ステロイド成分が配合されており、医療用でも頻用されているお薬の一つです。
どのようはお薬なのか一緒に見ていきましょう!

「リンデロン」という名前を聞いたことはあるのではないでしょうか?

「リンデロンVs」とは?
【有効成分】ベタメタゾン吉草酸エステル
【効能・効果】湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫刺され、蕁麻疹
有効成分に「ベタメタゾン吉草酸エステル」というステロイド成分を含有している塗り薬に「リンデロンV」という名前が付けられています。
有効成分「ベタメタゾン吉草酸エステル」の含有量も医療用と同じで1.2㎎/g配合されています。
市販薬の「リンデロンVs」シリーズには「リンデロンVs」と「リンデロンVsプレミアム」の2種類があります。
医療用医薬品では「リンデロンV軟膏」「リンデロンVクリーム」「リンデロンVローション」という製剤があり、市販薬のリンデロンVsシリーズも「軟膏」「クリーム」「ローション」と同剤型が用意されています。
有効成分「ベタメタゾン吉草酸エステル」とは?
「ステロイド」と言われるグループに分類される、抗炎症薬です。
体内で生成されるホルモンの一つであり、お薬で使用されるステロイドは化学的に合成された成分になります。
この「ステロイド」の外用剤を抗炎症効果の強さにより5種類にランク分けされています。
「ベタメタゾン吉草酸エステル」はOTC商品(市販薬)の中では一番強い「Ⅲ群 ストロング」に分類されています。
ランク | 成分名(OTC商品名) | 備考 |
Ⅰ群 ストロンゲスト | 医療用医薬品 | |
Ⅱ群 ベリーストロング | 医療用医薬品 | |
Ⅲ群 ストロング | ・ベタメタゾン吉草酸エステル (リンデロンVs、ベトネベートクリームS、ベトネベートN軟膏AS) ・フルオシノロンアセトニド (フルコートf) | 医療用医薬品 一部OTC医薬品(市販薬) |
Ⅳ群 ミディアム | ・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル (新リビメックスコーワ) ・ヒドロコルチゾン酪酸エステル (ロコイダン軟膏) | 医療用医薬品 一部OTC医薬品(市販薬) |
Ⅴ群 ウィーク | ・プレドニゾロン (コートf MD) | 医療用医薬品 一部OTC医薬品(市販薬) |

市販薬の中では一番効果の高い成分だよ💡
塗布部位に応じたランク選択
「顔」や「腕」など、症状の部位によって「どのお薬を選べばいいんだろう?」と考えたことはありませんか??
これはとても重要なことで、体の場所によって塗り薬の吸収率に差があります。
一般的に、前腕に塗り薬を塗布した場合の吸収量を「1」とすると、
・頭皮 3.5倍
・頬 13.0倍
・陰嚢 42.0倍
・足首 0.42倍
・足底 0.14倍
と言われています。
そのため、吸収率の高い顔面や陰股部には弱めのランク、腕や足には強めのランクを選ぶようにしましょう。
大人の方では、アトピー性皮膚炎でのステロイド ランク選択を以下のように考えます。
部位 | ステロイド ランク |
頭 | Ⅲ群 ストロング |
顔 | Ⅳ群 ミディアム Ⅴ群 ウィーク |
体幹、四肢 | Ⅲ群 ストロング |
小児では吸収が高いため、成人の場合より1~2ランク低いものを選択することが目安になります。
塗り薬を選ぶ際の参考にしてください。
「リンデロンVs」「リンデロンVsプレミアム」の違いは?
・リンデロンVs:有効成分「ベタメタゾン吉草酸エステル配合」。軟膏・クリーム・ローションの3剤型あり。
・リンデロンVsプレミアム:有効成分「ベタメタゾン吉草酸エステル」「アラントイン(皮膚修復)」「トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE、皮膚修復)」「イソプロピルメチルフェノール(殺菌)」。軟膏・クリームの2剤型。
適応は同じです。主成分である「ベタメタゾン吉草酸エステル」は同成分配合されています。
皮膚の修復・殺菌成分の配合はOTC医薬品の特徴ですね💡
「軟膏」「クリーム」「ローション」どれを選ぶ?
では「軟膏」「クリーム」「ローション」はどれを選択すればよいでしょう?
一般的に薬物の吸収は、
クリーム > 軟膏 > ローション と言われています。
特徴をまとめると、
剤型 | 特徴 |
軟膏 | あらゆる部位に使用可能。 べたつきあり。てかてか光る。 |
クリーム | 湿潤面には向かない。 べたつかない。 刺激性あり。 |
ローション | 頭皮などの有毛部に有効。 刺激性あり。 |
塗布部位、好みによって使い分けてよいかと思います。
使用方法
ステロイドを塗布する際によく言われるのが「FTU(Finger Tip Unit)」です。
「FTU」とは「塗る量」の目安のことで、軟膏やクリームをチューブから出す際に「人差し指の先から第一関節にのる量」が「手のひら2枚分の面積」に塗る量とされています。
適切な塗布量は「ティッシュが貼り付くくらい」が目安です。

「ステロイド」・・・副作用は?
「ステロイド」というのはきいたことがある人が多いのではないでしょうか??
良いイメージを持っている人、反対に悪いイメージを持っている人がいいると思います。
結論から言って「使用方法を守って使用していただければ安心して使用いただけるお薬」です。
ステロイド外用剤は優れた抗炎症効果をもたらすお薬でありますが、「大量」「長期」に使用すると全身性の副作用を発現する可能性があります。
そのため説明文書に、
・症状が改善した後は漫然と連用しないでください。
・長期連用しないでください。
と記載があります。
メーカーサイトによると「長期連用しないでください」の「長期」とは「1週間以上の使用」と記載されています。「5~6日続けて使用しても症状が改善しない場合や、かえって悪化する場合は医師、薬剤師、登録販売者に相談してください。」と記載があり、そのような場合は皮膚科への受診をお勧めします。
まとめ
・有効成分「ベタメタゾン吉草酸エステル」 ステロイド配合。
・ステロイドのランクはOTC医薬医薬品では一番上の「ストロング」クラス。
・剤型を「軟膏」「クリーム」「ローション」から選択可能。
・「プレミアム」は「皮膚修復」「殺菌」成分を配合。
気温が上がってくると皮膚トラブルが増加します。
適正なお薬選択、お薬使用を行い皮膚トラブルに対応していきましょう。

夏を楽しんでいきましょう💡

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