気温も上がり、夏本番となってきました!
夏は「レジャー」「観光」と外出の機会が多い季節でもあります。
特に海、山、公園など、外出時に気になるのが「虫刺され」ですよね。
虫に刺されたときにすぐ対応できるよう、お薬を携帯して出かける方も多いかと思います!
虫刺されのお薬で有名なお薬といえば「液体ムヒ」シリーズでしょう。
昔ながらの液体ムヒ、新しい液体ムヒはどのようなものがあるか見ていきましょう!

外出時のバッグに常備しておくと便利💡

「虫刺され」について
一般的な「虫刺され」の原因としては、蚊・ダニ・毛虫などが挙げられます。
特に蚊に刺されるケースが多いかと思います。
蚊に刺されると「発赤」「痒み」の症状が出てきます。
症状が強い場合にはお薬を使用したり、皮膚科医の診察が必要なケースもあります。
「虫刺され」の治療
虫刺されによる「発赤」「痒み」「腫れ」はアレルギー反応による症状であるため、アレルギー症状を抑えるお薬を使用します。
【アレルギー症状を抑えるお薬】
- 抗ヒスタミン薬(内服、外用)
- ステロイド剤(市販薬は外用のみ)
上記2種類が一般的で、医療用医薬品・市販薬でもよく使用されているお薬です。
軽症であれば市販薬での対応でも良いですが、症状の強い場合は皮膚科医への受診が必要になります。
液体ムヒS2a
虫刺されに使用する「ムヒ」といえばこちらのお薬ではないでしょうか?


まずはこちらの定番「ムヒ」について見ていきましょう。
【有効成分】
- デキサメタゾン酢酸エステル:ステロイド成分(抗炎症)
- ジフェンヒドラミン:抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)
- l-メントール:清涼感(かゆみ止め)
- dl-カンフル:清涼感(かゆみ止め)
- グリチルレチン酸:抗炎症
- イソプロピルメチルフェノール:殺菌
【効能】
かゆみ、虫刺され、皮膚炎、かぶれ、蕁麻疹、湿疹、しもやけ、あせも
【用法・用量】
1日数回、適量を患部に塗布
【値段】
50mL:858円(税込) 17.1円/mL
有効成分を確認してみると、「ステロイド」「抗ヒスタミン薬」の両成分が配合されており、成分がしっかりと配合されていることが分かります。
「デキサメタゾン酢酸エステル」はステロイドと言われる成分ですが、ステロイド内の効果としては「ウィーク」に分類されます。お子さんから大人まで安心して広く使用できる成分です。
「使用開始目安年齢は生後6か月」となっており、使用の幅も広いお薬となっています。
使用時の清涼感は「l-メントール」「dl-カンフル」によるものですね。
使用時の注意点としましては、
- 長期連用×。(目安として顔面で2週間以内、そのほかの部位で4週間以内。)
- 5~6日間使用しても症状が良くならない場合は使用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談。
「市販薬での対応が困難な症状」「ステロイドの長期使用防止」を考慮し、上記注意点が設定されているものと思われます。
ステロイドの「ランク」についてはこちら↓↓↓の記事を参考にしてください💡
液体ムヒアルファEX
こちらが液体ムヒシリーズの最上位モデルとなります。


【有効成分】
- プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA):ステロイド成分(抗炎症)
- ジフェンヒドラミン:抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)
- l-メントール:清涼感(かゆみ止め)
- dl-カンフル:清涼感(かゆみ止め)
- イソプロピルメチルフェノール:殺菌
【効能】
かゆみ、虫刺され、皮膚炎、かぶれ、蕁麻疹、湿疹、あせも
【用法・用量】
1日数回、適量を患部に塗布
【値段】
35mL:1,320円(税込) 37.7円/mL
このお薬の特徴はプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA):ステロイドが配合されている点です。このPVAの特徴は2つ。
【PVA特徴】
- アンテドラッグ
- ステロイド ランク:ミディアム
「アンテドラッグ」とは、
アンテドラッグ(antedrug)とは、局所で優れた薬効を発揮した後、全身系で代謝され速やかに薬効を消失するよう設計された薬剤である。
福岡県薬剤師会HP
要は「塗布部位にて効果を発揮し、その後低活性物質に変化する」お薬のことを言います。有効成分吸収後の全身性副作用予防を図られ、安全性を期待できるお薬です。
ちなみに、この「PVA」を有効成分とする医療用医薬品に「リドメックス」があります。この名前にピンと来る人もいるのではないでしょうか?
注意書きには「液体ムヒS2a」と同様に、長期連用を避けるよう記載があります。
ちなみに効能に「しもやけ」がなくなってます。この点を重視してお薬を選択することは少ないでしょう。。
こちらも「使用開始目安年齢は生後6か月」となっており、使用の幅も広いお薬となっています。
「液体ムヒS2a」と「液体ムヒアルファEX」の比較
「液体ムヒS2a」と「液体ムヒアルファEX」の異なる点、特徴を確認していきます
液体ムヒS2a | 液体ムヒアルファEX | |
ステロイド | デキサメタゾン酢酸エステル (ランク:ウィーク) | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA) (ランク:ミディアム) |
抗ヒスタミン薬 (ジフェンヒドラミン)含量 100mL中 | 2.0g | 1.0g |
値段 | 17.1円/mL | 37.7円/mL |
ステロイドの効果に関してはPVAを採用している「液体ムヒアルファEX」の方が炎症に対して効果が高いですね。
抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)は同じ成分「ジフェンヒドラミン」が使用されていますが、濃度に違いがあります。「液体ムヒS2a」の方が濃度としては倍の量配合されています。
値段はグレードの高い「液体ムヒアルファEX」が高価格となっています。
それぞれの特徴を踏まえ、どのような状況に向いているかというと、
というような使い分けが良いかと思います。
番外編「ポケムヒS」
番外編として「ポケムヒS」についても紹介します。


【有効成分】
- ジフェンヒドラミン:抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)
- l-メントール:清涼感(かゆみ止め)
- dl-カンフル:清涼感(かゆみ止め)
- グリチルレチン酸:抗炎症
【値段】
15mL:605円(税込) 40.3円/mL
こちらのお薬は「液体ムヒS」から、デキサメタゾン酢酸エステル(ステロイド成分:抗炎症)イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)がなくなった商品になります。
こちらの商品は「15mL」とサイズが小さく、「携帯しやすい」という点が最大のメリットになります。
こどものバッグやポーチに入れておくと安心ですね。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
それぞれ特徴がありますので、常にバッグに入れておくも良し、レジャーや観光のときのみ携帯するも良し、と状況に応じてお薬を選択していただければと思います。
症状が強い、患部が広範囲などあれば受診するようにお願いしますね。

この夏も「ムヒ」で乗り切ろう💡


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