今回はプロトンポンプ阻害薬の一つである「タケプロンS」について見ていきます!
これまでにご紹介した「パリエットS」「オメプラールS」に続き、プロトンポンプ阻害薬での3種類目のご紹介になります!
実は医療用でもおなじみのお薬でもあります!
お薬の服用方法などこだわりが詰まったお薬なので、その特徴を見ていきましょう!

プロトンポンプ阻害薬 第3弾!

「タケプロンS」とは?
有効成分:ランソプラゾール
含量:15㎎
効能・効果:胃痛、胸やけ、もたれ
服用回数:1日1回
年齢:15歳以上
医薬品分類:要指導医薬品
「オメプラゾール」が胃酸分泌の最終段階である「プロトンポンプ」を阻害し、胃酸分泌を抑え効果を発揮します。
「プロトンポンプ」に作用し、胃酸分泌を抑えるお薬を「PPI(Proton Pnmp Inhibitor:プロトンポンプ阻害薬)」と言います。
医薬品分類は「要指導医薬品」となりますので、ドラッグストアや薬局にて薬剤師による対面販売となります。使用者ご本人様での購入が必要になりますのでご注意ください。
特徴は?
この「PPI」というお薬は、消化性潰瘍ガイドラインにおいても胃潰瘍治療の際の第一選択薬として位置づけられています。
この「タケプロンS」最大の特徴は「口腔内崩壊錠」であるという点でしょう。
「口腔内崩壊錠」とは「水なしでのめる錠剤」を指し、口の中に錠剤を入れると唾液ですぐに溶けるようになっている錠剤のことです。
お水が手元にない時にも服用可能です。
味は「イチゴ風味」となっています。
錠剤をよく見てみると「つぶつぶ」があります。

この一つ一つに有効成分が配合されています。
そのため、服用する際にはこのつぶつぶをかまないように飲んでください。
お口で溶かした際も、お口の中で吸収されるわけではないので唾液で飲み込むようにしてください。
通常の錠剤と同じでお水で服用することも可能です。
「他のプロトンポンプ阻害薬」??
「他のプロトンポンプ阻害薬の使用期間も合わせて2週間を超えて続けて服用しないこと」
と記載がありますが、他のプロトンポンプ阻害薬とはどんなものがあるのか?
表にまとめると、
医療用医薬品名 | 成分名 |
タケプロン | ランソプラゾール |
オメプラール | オメプラゾール |
ネキシウム | エソメプラゾール |
タケキャブ | ボノプラザン |
これらのお薬を服用している方は注意が必要です。
「ガスター10」との違いは?
皆さんご存じの「ガスター10」との違いについて確認していきます。
「ガスター10」に含まれる成分は「ファモチジン」と呼ばれる成分です。
この「ファモチジン」はヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2RA)と呼ばれ、胃酸の分泌を抑制することで効果を発揮するお薬です。
H2RAに比べ、PPIは強力な酸抑制効果があります。また、H2RAは長期投与で効果が減弱することがあります。
そのため、胃酸分泌が亢進している症状ではPPIが第一選択といえます。
【ガスターS】シリーズがよく分からない方はこちらをご参考にしてください
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消化性潰瘍ガイドラインによると、
メタアナルシスではH2RAよりPPIのほうが優位に潰瘍治癒率が高いと報告されている。
と記載されています。
【用法の違い】
- ガスターS:1日2回まで。服用後8時間以上たっても症状が治まらない場合は、もう1錠服用可。(「この薬は決められた時間ごとに服用する薬ではなく、症状が出た時に服用する薬です。」と説明文書に記載あり。)
- タケプロンS:1日1回。同じ時間帯に服用。
【服用可能年齢】
- ガスター10S:小児(15歳以上)及び高齢者(80歳未満)
- タケプロンS:15歳以上
【剤型】
- ガスターS:錠、口腔内崩壊錠(水なしで飲める錠剤)、散
- タケプロンS:口腔内崩壊錠
【値段】
- ガスターS:税込1,078円(6錠)、税込1,738円(12錠)
- タケプロンS:税込2,508円(14錠) 179.1円/日
- ガスターSは症状発現時のみの服用
- ガスターSは高齢者(80歳以上)の服用不可
- ガスターSは色々な剤型があり、自分にあった剤型を選択可能
- タケプロンSは179.1円/錠、ガスターSは144.8円/錠
あとがき
いかがでしたでしょうか?
タケプロンSは錠剤としては大きめですが、お口の中で溶けるようになっていますので問題なく服用できるかと思います。
錠剤の味が気になる方は、他のお水で飲むお薬が良いかと思います。
効果は十分に感じられるお薬ですので、使用上の注意を守ってご使用ください!

市販の胃薬選択の幅が広がりますね💡
↓↓↓ OTC薬のPPIシリーズはこちらをご参考ください!


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